減価償却(ワンルームマンション投資)とは(2)?
公開日:
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最終更新日:2015/03/20
ワンルームマンション投資の税金対策, 不動産用語集
前回、減価償却が理解しにくい理由として
経費・減価という言葉が、実社会の感覚と会計・税務の定義に
違いがあることが原因であるとご説明しました。
もう少しこの話を続けましょう。
早急に結論を求めずにじっくり理解してください。
まず、経費について。
正確に言うと、会計と税務でも「経費」の扱いは変わります。
(税務における損金という考え方です。)
しかし、今はこの違いは、無意味に話をややこしくするので、
会計・税務でいう「経費」をまずご理解ください。
マンション経営における「経費」とは、
単純に入ってくるお金「収益」を得るために
必要とされて、収益から引かれるお金「費用」と
理解してください。
つまり、収益に対してマイナスに働く数字です。
この数字が大きいと収益と費用の差額である
「利益」が小さくなり、支払う税金も減ります。
そう考えると、ワンルームマンションを手に入れるために
支払った数百万から数千万のお金も
家賃収入という収益を得るための「費用」となります。
だから、家賃収入から費用として引かれるはずですね。
しかし、ワンルームマンションは、購入から
何十年も家賃として収益を生みます。
そのため、ワンルームの購入費用を一度に
引いてしまうのは、なんか変ですね。
なんか、もっと分割して費用としたほうが、
実態とあっているような気がします。
この購入した資産(この場合はワンルームマンション)を
分割して費用にすることが減価償却の考え方そのものです。
さらにいうと、この分割の仕方は、構造物の種類により
税務署が勝手に決めた年数です。
マンションの耐用年数と減価償却の年数には
「全く」関連性はありません。
例えば鉄筋コンクリートならば47年で分割します。
中古で購入した場合は、その分を引いた年数で分割して費用化します。
いかがでしょうか。
減価償却の考えかをご理解いただけましたか?
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